『ドラゴン・タトゥーの女』


…BRDにて見る。
…原作の全巻
『ミレニアム』を読んだのはもうずいぶんと前のことだ。


故・児玉清氏が唾を飛ばして本作を絶賛していたのを思い出す。
たしかにこれはすごい小説に違いない。
ところで、氏が生きていたら、又吉の芥川賞受賞をどう評しただろうか、興味がある。
『火花』は未読だが、また、読む機会もないかもしれないが。
おとっつあんとしては、「あまりにも簡単に賞を取ってしまったものだな」という印象。
太宰つながりで、又吉には幾分親近感がある。
にしても、又吉もこれからがたいへんになったな。

…この映画は結論からいうと大当たりだった。
複雑な人間関係を把握するには時間がかかるはずだ。
そういう自分も、原作の遠い記憶がかすかにあるので、なんとなくわかるという感じの把握であったが。
すべてが理解できなくとも、スタイリッシュな演出と怒涛の展開は、魅せる。
よくぞあの作品世界を映像にして見せたものだ。
デヴィッド・フィンチャーという監督の才能と力量がよく現れている。
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