BILA KU INGAT   忘れ残りのインドネシア

おとっつあんの忘れ残りの記
月別アーカイブ  [ 2006年11月 ] 

スプノーさん4

彼はソロに妻子を残してジャカルタに出稼ぎに来ていた。
前日本人あるじにもらった青い自転車で、毎朝暗いうちから我が家まで出勤してくる。
身長は私より少し低いくらいで(インドネシア人の成年男子としては平均的)
サッカーで鍛えた引き締まった身体が、服の上からもわかる。

運転技術は優れていた。職務経歴に培われてきたのはうなづける。
だが運転を生業とする人たちも、
スピード抑制や安全意識がやや欠ける等々職業人としては玉石混交のなのも事実だ。

日本のおばちゃんに負けているような運転技術や安全意識しかないインドネシア人ドライバーもままある。
ジャカルタの街を車で移動するのはある程度の覚悟がいるひとつの要因だ。

休日によく休みたがること。
夜の残業にも消極的なこと妻子(または妻とその友人・妻)だけの運転時よく不機嫌になること。
空腹や疲労でつらいときもあろうが、感情がすぐ顔に出る人だったから、
こちらが使用人に遠慮してしまうことも出てくる。

雨の外出を億劫がったり、夕刻ラッシュの遠回りを嫌がったり。男尊女卑の傾向もあったのかもしれない。
休日出勤は時給も相応に高く、志願して出勤してくる運転手が多い中、彼は日曜日の出勤を望まなかった。

当然、適度な休みは与えていた。
また妻子に会うための一時帰省等、他の人よりこちらとしては便宜を図ってきていた。
平日に休むのは、同僚の車に乗せてもらっての出勤が可能だし、タクシーという手もある。(これはこれで面倒だが)

ただ妻は、友人の車に便乗させてもらう以外は、外出さえできないこととなる。
女性や子供だけで、しかも日本人がふらふらと外出できるほど、この国はあまくはない。
これが土日に休まれると、家族で外出方法の捻出に苦慮することとなる。
気分晴らしの外食もままならない。
特に、子供の急な病気や治安面での急場に、「足」がないのは、想像しただけでも怖い。
一方、赴任者の自力運転は原則禁じられている。
(法的でなく、不文律的に。一応赴任者や当方コミュニティーの総意として)
それ以前に決死の覚悟がなければこの街でハンドルは握れない。

上??が、彼と任期を共に全うできなかった理由である

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